自分は対バンライブやフェスでも知らないアーティストは見る派である。
周りには見る派/見ない派どちらもいて、昔は「好きなバンドだけ見て帰るとかどちらのバンドに対しても失礼」「興味ないバンド見るのは時間の無駄」などと揉めていたこともある。
考え方は人それぞれだが、対バンでしか出会えない音楽もあるから、知らないバンドも見て欲しいなーと自分は思っている。
好きなアーティストのライブで対バン相手が発表されたら、曲を聴いて予習することもあれば予習せずにライブに行くこともあるが、基本的にはライブを見る。
そこで好きになり、また別のライブで見たり、ワンマンライブにも行くようなったり…とおかげでライブに行くたびに雪だるま式に好きなアーティストが増えてきた。
フェスでもマイタイムテーブルで空いている時間があれば、一曲も知らなくても見に行く。
現場での新しい音楽との出会いはいつだってわくわくするし、刺激的。
先日、ある1組のアーティストが見たくてライブイベントに行ってきた。
いつものように目当てのアーティストだけでなく他のアーティストも見たわけだが、嫌悪感を覚え、目当てだけ見て帰れば良かったと初めて後悔をした。
詳細なことは書かないが、知らないアーティストを見て自分の好みとは違うなと思うことはあっても、見たことを後悔するようなことは過去にはなかった。
初めての経験である。
目当てのアーティストを見ること自体も初めてだったし、今まで自分が行ったことのないイベントのジャンルだった。この界隈では当たり前のことだったのかもしれないが、無理だった。
知らないアーティストは見るだけ時間の無駄と言っていた彼らの気持ちが今なら分かる。
見たいアーティストがいたとしてもイベントの質はちゃんと見極めようと心に誓う。